多面的に環境問題を考えなかった失敗

日本は環境後進国とよくいわれる。北欧やドイツを見習えといわれ続けている。
そうだろうか、自然を求めて観光客が訪れる日本が後進国というのは、どうもマスコミの煽り立てにしか思えない。

そう考えたときに、3つの大きな失敗に気がついた。

===雀を駆除して、5000万人が餓死した===

1958年頃毛沢東が「稲穂を食べる雀がいなくなれば、増産になると考えた」
そして「一斉に外にでて、鍋でもなんでもいいから鳴らし続けろ」と指示をした。

大きな音で雀は驚いて飛び立った。音で飛び疲れて雀は落ちてきた。
落ちてきた雀を箒であつめて食したということだ。

ところが思わぬことがおきた。
雀は稲も食べるけど、イナゴなどの虫も食べる。雀がいなくなってイナゴなどが繁殖し、
翌年から大凶作になり5000万人が餓死したということだ。

当時、日本には中国からの情報はほとんど入っていなかったのであまり知られなかった。
雀を害鳥だと一面だけ捉えたために生態系を破壊した例です。

===メガソーラで野山が破壊される===

野山に放置されたメガソーラーが自然を破壊している。
きっかけは原発事故。当時のK総理は、通信大手のS社長と相談して、日本中に太陽光発電を設置しようと発案した。
ドイツにならって固定価格制度も取り入れた。

その結果、野山に多くのメガソーラーが設置されたが、固定価格制度が終わり儲からなくなると、所有者は消えた。
山林は荒らされたままだ。膨大な廃棄物の処理は誰がするのだろうか? 

これも太陽光発電の一面だけを見た結果だ。発案者は口を閉じている。

===EV車による環境破壊===

北欧やドイツなどで「2035年までに、温暖化対策のために、すべての車をEV車にしよう」という決議がされた。
日本の自動車会社は追従しなかった。

それをマスコミは、日本は環境後進国だと批判した。一面だけを見ればEV車は、CO2は排出しないのは事実だ。
しかしEV車の「リチウムイオン電池」の製造は、とんでもない環境破壊をおこしている。

大地は荒れて草も生えなくなり、近隣の住民にはガンが発病している。
ノルウエーは、自国内では水力発電だが、北海油田を輸出してEV車の補助金を捻出している。
ドイツVW社は、ディーゼルの不正がバレて、EV車に舵を切った。

ところがEV車にはライフサイクルで見るといくつもの問題があるのがわかった。一面だけみた失敗だ。