能登の地震で、あらためて地震の怖さを感じたと思います。ところが、どうも地震を他人事のように思っている人が多いと感じます。調べてみると、耐震診断を受けた家は51%しかありません。地震保険の世帯加入率は、34.6%(2021年)です。

===自然災害に遭う確率と交通事故に遭う確率===
研究によると、日本で暮らす人が、将来30年間で自然災害に遭遇する確率は、自宅を台風が通過する確率100%、台風や大雨で被災する確率はそれぞれ約0.5%です。
地震は、将来30年間で、活断層型の地震が(特定の地域で)起こる確率が15%、南海トラフ地震は70%です。とても高いのです。
交通事故で負傷する確率の24%と比べると、地震で被害を受ける確率が、驚くほど高いことがわかります。 

===J-SHIS「地震ハザードステーション」===
国は、「全国地震動予測地図」を2種類作製しています。「確率論的地震動予測地図」は、地震発生の長期的な確率評価と強震動の評価を組み合わせたものです、「震源断層を特定した地震動予測地図」は、特定の地震に対して、想定されたシナリオに対する強震動評価に基づいた地図です。

J-SHISのホームページで、詳細を見ることができます。https://www.j-shis.bosai.go.jp/shm これで見ると、それぞの地域の確率は低いように見えます。例えば、六甲淡路島断層帯は30年間で0.02%?8%の発生確率でした。
しかし阪神・淡路大震災が1995年に起こっています。日奈久(ひなぐ)断層は、0%?16%の発生確率でした。しかし熊本地震が起こっています。住んでいる人の多くはここでは地震は起きないと思っていました。
人生100年、本人に被害がなくても、近しい人が遭うことを考えれば、相当な確率で被災します。交通事故は注意すればある程度防げます。しかし自然災害は、どんなに注意しても襲ってきます。

===地盤調査と建物調査===
地域の不動産・住宅に携わっておられる方は、地域のリスクを「地震ハザードステーション」で調べて、地域活動を一つして、いつかは必ず襲ってくる地震・自然災害に備える活動をしていただきたいと考えていますそのツールの一つとして「住まいのカルテ」を、NPO法人日本住宅性能検査協会では用意しています。
地域のなかで活用していただき、少しでも被害が小さくなるように、また被災しても速やかな復旧に役立ててください。