だれでもできる木造住宅の耐震診断
ここのところ関東でも毎日のように、地震がおきています。
震度は強くはないのですが、大地震の予兆のように感じておられる方も少なくないと思います。
能登半島の地震の被害を報道で目にすると、多くの木造住宅が倒壊しています。
明日は我が身と考えて耐震について考えませんか?
===誰でもできるわが家の耐震診断===
国土交通省が監修し、日本建築防災協会が編集した「誰でもできるわが家の耐震診断」があります。
住宅所有者が自分でできる簡易的な診断法です。
10項目の設問に回答することで、自宅の耐震性や、家のどの部分が耐震と関係あるのかわかるようになります。
ここではその一部を紹介したいと思います。
問診1は、建物が建てられた年を聞かれてます。1981年(昭和56年)6月以前であれば要注意です。
この年に建築基準法の大幅改正があり、耐震基準が変わりました。
木造住宅だけではなく、鉄筋コンクリート造のマンションも1981年以前だと、耐震性が低いことがあります。
===壁のバランスが取れていますか===
問診8に「壁のバランスが取れていますか」という問です。一般の方には分かりにくいかと思います。
もう少し具体的なイメージを紹介します。
今でも地方の日本家屋には、家の南面に縁側が広くとられ、部屋の中まで陽当りが入るように障子やサッシが設けられています。
冬でも縁側は暖かく、夏には、南の風が部屋を通り抜けるのでどの部屋も快適に過ごせるつくりです。
このような造りでは、南面を中心に壁のバランスがとれていません。地震の揺れにはとても弱い構造です。
===問診10,建物の基礎===
1957年以降の建物には少ないのですが、古民家の基礎は。束基礎といって束石の上に束柱を立てて、
その上に土台を引いて家が建っています。
風通しが良くて、兼好法師が徒然草でいう「家のつくりは夏を旨とすべし」にぴったりの家です。やはり地震には弱い家です。
10問のうち3問だけを紹介しましたのこりは。
下記のサイトで見て下さい
https://www.kenchiku-bosai.or.jp/taishin_portal/daredemo_sp/
10問の内1問でもNOであれば、専門家により診断が必要です。地方自治体では、助成金も設けて相談を受け付けています。