蓄電池のニーズが高まっている
FIT(固定価格買取)2012年は42円/kWhでしたが、2022年には17円/kWhまで下がっています。
買取期間が終了したあとは買取金額は、7/kWhまで低くなります。
今、卒FITとして、自家消費のために蓄電池の導入が検討されています。
===需要と供給のタイムラグを解消する蓄電池===
そもそも再生可能エネルギーは、太陽光発電に限らず風力や水力でも、電力の需要と供給にはタイムラグがあります。
家庭のエネルギー需要を考えても一日のなかで需給は大きく変化します。加えて季節変動もあります。
産業分野でも同様です。その需給バランスの調整はこれまで火力発電で行っていましたが、
国際世論が強く火力発電は減らさざるをえません。
そこで産業分野でも家庭分野でも、再生可能エネルギーの拡大と蓄電池を活用した需給調整が求められています。
===蓄電池の今とこれから===
蓄電池の主流はリチウムイオン電池ですが、寿命・安全性・温度変化に弱い・経済性・資源の偏在に問題があるといわれています。
なかでも耐用年数が10年程度なのが普及しない大きな理由と思われます。
このなか2030年には実装されるといわれているのが全固体電池です。寿命・安全性・温度変化が優れていると考えられています。
また、次世代電池としてエネルギー効率の高い「ナトリウムイオン電池」に注目が集まっています。
リチウムは資源が偏在するなどの課題がある。
一方、ナトリウムは海水中に存在し、安く大量に入手できるため、ナトリウムイオン電池は大型定置用電源として
活用が期待されるとしています。
また「アルミニウムイオン電池」は、安全で効率の高いことで研究が進んでいるようです。
===導入は待ったほうが良いか?===
電池の開発を待って、少しやすくなるまで待ったほうが良いという考えがあります。
はたしてどうでしょうか?
それぞれ家庭で毎月の電気使用量と、今導入した場合と5年待った場合のシュミレーションをしてみてください。
家庭の電気使用量に応じて、メリットが変わってきます。その上で決断されると良いと考えています。